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あなたがこの記事を読むという「奇跡」について─どれほどの「奇跡」かざっくり計算してみる

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はじめに

 今回は、あなたがこのブログ記事を読むことが、どれほどの「奇跡」と言えるかについて、日本の全てのブログ記事を読むのにかかる時間と、ある人が本ブログ記事を読む確率から、ざっくり計算してみたいと思います。

日本の全てのブログ記事を読むのにかかる時間

 よく、恋愛の話でありますよね。運命の人と出会うのは「奇跡」だという話。

 このツイートは、地球上の全員に1人1秒のペースで会った場合に150年かかるということを元に、人との出会いが奇跡だということを述べています。現在の世界人口は、76億人ということで若干数字が変わってきますけれど、そこはおいておいて。

 では、これと同じ論法で、あなたがこのブログ記事を読むことが、どれほど珍しいことなのかについて検討してみましょう。具体的には、日本のブログ記事の総数とブログ記事を読むスピードから、日本の全てのブログ記事を読むのにかかる時間をざっくり推計します。

 この計算のために必要となるのは、日本のブログ記事の総数と、一記事を読むのにかかる時間です。

日本のブログ記事の総数

 まず、ブログ記事の総数については、ちょっと古いですが推計が存在します。総務省 情報通信政策研究所が2009年に出した「ブログの実態に関する調査研究~ ブログコンテンツ量の推計とブログの開設要因等の分析 ~ 」による推計です。

 これによれば、2008年1月時点において、約13.5億のブログ記事があったと推計されています。(27頁)

 ブログの記事数は2008年1月時点で右肩上がりを続けていますから(31頁)、2018年現在においてはそれよりも総記事数は多いと考えられますが、この13.5億記事というのを総記事数とみなします。

1記事を読むのにかかる時間

 次に、1つのブログ記事を読むのにかかる時間ですが、調べた範囲では統計はありませんでした。

 そこで、かなり荒いですがいくつか前提を置いて計算してみましょう。ブログ記事を読むのにかかるスピードは、ざっくり言えば、ブログの文字数÷文字を読む速度で求められます。

 まず、人間の文字を読むスピードは、平均600字だそうです。*1

 次に、ブログの文字数については、データが存在しません。

 一般には、ブログの文字数は最低でも1000字以上が良いと言われているそうです。*2 当然ですが、ブログの文字数は記事によって数千字を越えることもざらです。そのことと計算上の便宜を考慮して、平均1200字と仮定しましょう。(なお、本記事の文字総数は約3700字です。)

 そうすると、一記事を読むのにかかる時間は、2分ということになりますね。

 本ブログの一記事当たりの平均滞在時間が3分弱ですから、まあそれなりに妥当な数字ではないでしょうか。

計算結果

 ブログ記事の総数(13.5億)×一記事を読むのにかかる時間(2分)
 =27億(分)≒5137(年)
 

 ということで、2分毎にぶっ続けでブログ記事を読んだとしても、約5137年かかります。

 ただ、人間は一日中ブログ記事を読んでいるわけではありませんので、この計算はかなり不合理です。そのため、より現実的な数字で検討してみましょう。

 とりあえず、今度は1人が1日にブログ記事を10本読むとして、13.5億の記事を読むのに何年かかるか考えてみましょう。毎日欠かさず10記事を読むというのはだいぶ多いとは思いますけれど。

 そうすると、1年に読むブログ記事の数は、3650本となります。

 ブログ記事の総数(13.5億)÷1年で読める数(3650) ≒ 369863(年)

 ということで、毎日ブログの記事を10本読むとすると約37万年かかります。

 そして、その37万年の間に、ブログ記事はどんどん増えていくわけですから、読み切るのにはもっと時間がかかるのです。

 そして、地球上の全ての人に出会うのには、150年しかかからないことを考えれば、あなたはこの記事を読んだことによって、運命の人に出会うという奇跡よりも、ずっと珍しいことを成し遂げたとも言えるのです。

ある人が本ブログ記事を読む確率

 ついでに、先に出た数字を使って、今度はある人が一生のうちにこの記事を読む確率を考えてみましょう。今回は、ある人がランダムにブログ記事を読むと仮定します。

 上記の確率は、以下の式で求めることができます。

 1-(この記事を除いたある人が一生に読む記事の組み合わせ/ある人が一生に読む記事の組み合わせ)

 そこで、まず、ある人が一生に読む記事の組み合わせを考えます。日本人の平均寿命は、2015年現在で約84年です。そして、ブログ記事を読むようになるのはある程度大人になってからでしょうから、14歳から84歳まで、毎日10本ずつブログ記事を読むと仮定します。これでも、ほとんどの人が読むブログ記事よりも多いでしょうが。

 そうすると、ある人が一生に読むブログ記事は、以下の式で求められます。

 10(本)×365(日)×70(年)=255500(記事)

 次に、この記事を除くある人が読むブログ記事の組み合わせは、n=1349999999 r=255500としたときの組み合わせ、nCrになります。すると、計算結果は、3.4520707018785E+1062160(通り)となります。0が100万個以上つく、ものすごく大きな数字です。

 さらに、ある人が読むブログ記事の組み合わせは、n=13.5億、r=255500としたときの組み合わせ、nCrで求められます。すると、計算結果は、3.4527241716634E+1062160(通り)となります。

 これを上記の式にあてはめてみると、以下のようになります。

 1-(3.4527241716634E+1062160/3.4520707018785E+1062160)
 ≒0.00018926208=0.018926208(%)

 0.02%弱というところですね。これだけだとどれくらい珍しいことなのか分からないので、他の確率と比較してみます。

 コインを投げて12回連続で表が出る確率は、以下のようになります。

 (1/2)12≒0.000244140625=0.0244140625(%)

 また、ポーカーでいきなりフォーカードになるのは、約0.024%です。*3

 なので、コインを投げて12回連続で表がでることや、いきなりフォーカードが配られるのよりも、低い確率だという訳です。1日欠かさずブログ記事を10本読んだとしても、この程度の確率しかない訳ですね。

 人の人生は当たり前ですが一回限りです。一回しかチャンスがないのに、コインを投げて12回連続で表を出すことができた場合、これはもう奇跡だといって良いかと思います。なので、あなたがこの記事を読んだということは、この計算からも奇跡だということができそうですね。