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文章表現の幅を広げる方法

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 あなたが物書きをしていて、もうちょっと文章表現の幅を広げたいなと思ったことはありませんか?本記事では、文章表現の幅を広げる方法について、少し考えてみようと思います。

 普段と同じことをしていても、文章表現のバリエーションは増えていきません。そこで重要なのが、誰かの表現を真似るということ。誰かのアイデアを模倣してアウトプットすることで、自分のできる表現がどんどん増えていきます。

 この模倣の方法としては、一般に他人の文章を模写するという方法があります。*1文章をそのまま筆写したり、パソコンで打ってみたりする訳ですね。実際に模写してみると、この文章では、「事」ではなく「こと」という言葉を使っているのだとか、単に読んでいただけでは気づかない発見が色々出てきて勉強になります。

 また、もう1つおすすめなのが、誰かの文体を模倣して何か書いてみること。この作者ならどのように書くだろうかを考えながら文章を書いていく訳です。何を書くか迷ったら、その作者の文体を意識しながら読書感想文を書いてみると良いかと思います。読書感想文を書く事で、作品について深く考えると同時に、表現の幅が広がるので一石二鳥ですよ。

 また、アイデアの模倣の対象は、文章にとどまりません。例えば、僕は、映画の演出が面白いなと思ったときに、そのアイデアを取り込んだ形で映画の感想文を書くのですが、それによってこんな書き方ってあったんだなと自分ながらに発見する事があります。

 一例をあげましょう。僕がクリストファーノーラン監督の「メメント」という映画の記事を書いた時の話です。

メメント [Blu-ray]

メメント [Blu-ray]

 ネタバレにならない範囲でこの作品について紹介すると、本作は未来から過去にどんどん遡っていくという手法を取っています。本来の時間軸では、Aエピソード→Bエピソード→Cエピソードという形で進行していくはずが、実際の映画ではCエピソード→Bエピソード→Aエピソードの順に再生されるという訳です。

 このアイデアを面白いなと思った僕は、感想文も時間を逆転させてみようと思いました。具体的には、A段落→B段落→C段落の順番で書くべきところを、書いた後に並べ替えてC段落→B段落→A段落の順に書いた訳です。

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 実際に書いたのがこの記事です。同作のネタバレを含んでますが、興味があれば一度読んでみてください。

 以上をまとめれば、文章表現の幅を広げる方法としては、模写と模倣があります。なかなかそれらをやるモチベーションが上がらないという方がいれば、感想文を書くブログを始めて、感想記事を書いてみたらいかがでしょうか。きっと勉強になりますよ。

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ずっと真夜中でいいのに。「正しい偽りからの起床」レビュー

作品情報

正しい偽りからの起床(通常盤)

正しい偽りからの起床(通常盤)

レビュー

 ずっと真夜中でいいのに。(通称:ずとまよ)初のミニアルバムである、「正しい偽りからの起床」のレビューです。

 本作は、様々な方がアレンジをしているからか、多彩な曲ばかりでした。ずとまよはピアノが入る明るめの曲調が得意なバンドだと勝手に勘違いしていましたが、本作は色々な側面を発見できて良かったです。

 また、歌詞についても難解で解釈の余地が多分にあるものから、ストレートなものまで色々でしたね。

 おそらく、本作は幅広い曲調を試しているアルバムなのでしょう。だからこそ、ボーカルの歌唱力が光りますね。特に最後の「君がいて水になる」の歌声が白眉です。これから、ずとまよがどんな方向に向かって成長していくのかが楽しみになるアルバムです。

 以下、各曲のレビューに入ります。

秒針を噛む

 個人的に、一番ずとまよらしさが溢れているナンバーだと思います。初めて聞いた時の衝撃は凄かったです。

過去記事:
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ヒューマノイド

 割と繰り返しが多い曲で、ちょっと自分は嵌らなかった曲です。

過去記事:
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サターン

 本作は、今までの曲と違ってストレートな歌詞ですよね。例えば、

口下手な好きが欲しいの こなれないで

 という、「彼」に対するダイレクトな願いが込められています。

 個人的には、土星に自分を重ねているのがロマンチックで好きです。

少しだけ あなたの住む世界 回り回って 近づけた時は
震える声に耳すまして 気まずいくらいで返さないでよ
この距離だって乗り越えられるよ なんて強気じゃいられないよ

 こういう真っ直ぐな歌詞が、ACAねさんの真っ直ぐな声と合わさって、胸に深く訴えかけるんですよね。広い宇宙を想像させる歌詞から真っ直ぐと伝わる想い。壮大だけれど率直で、素敵な歌詞だと思います。

 そして、アコースティックギター中心の比較的シンプルな曲調が、これまたマッチしています。

 なお、ACAねさんが弾き語りしていました。

雲丹と栗

 エレクトロニックピアノや木琴などの楽器が、遊園地を想起させるような平和な曲調ですね。「雲丹と栗 牡蠣と梨 筍ご飯」という歌詞も、穏やかそのものの歌詞ですし。この曲は、「みんなのうた」で流れていても違和感がない雰囲気をしていますね。

 力強い歌い方だけでなく、こういう暖かくてぽかぽかするような歌い方も良いなあ。

脳裏上のクラッカー

 ACAねさんの歌の高音部が好きすぎる曲です。爽快。

過去記事:
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君がいて水になる

 本作の中で一番好きな曲です。シンセサイザーエレクトロニックピアノの組み合わせ、それと落ち着いているけれど抒情的なACAねさんの歌のコンビネーションがたまらないです。随所に入るムーディーなエレクトロピアノが素敵で、曲と合わせて自分で弾いてみたいですね。シンプルさを極めたようなベースもどっしりとした魅力に溢れています。この曲をバンドで演奏できたら楽しいだろうなあ。

 ACAねさんの歌い方も、ゆったりだけれど聞かせてくる声が本当に素晴らしいです。そしてサビの高音部の透明感。自分の好みど真ん中です。曲の時点で十分に魅力的で、なかなか歌詞が頭に入ってこないほどでした。

 さて、歌詞に目を向けると、歌声と同様透き通っているなと感じました。「君がいて水になる」「ただ力を抜けた光る方へ」「明かせない まだ分からない」といった言葉からは、自分の気持ちは分からないけれど、自然体で心の思うままに進んでいきたいなという願いが込められているように思います。平易な言葉だけれど様々に解釈できる歌詞が良いですね。

正しい偽りからの起床(初回限定盤)

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フルサイズ一眼レフのメリット・デメリット・注意点・感想

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はじめに

 本稿では、フルサイズ一眼レフを買ってみようか悩んでいると言う方に向けて、フルサイズ一眼レフのメリット・デメリット・注意点について書いていきます。あとフルサイズ一眼レフを使ってみた感想も書きます。

 フルサイズ一眼レフは、APS-Cの一眼レフの上位互換ではなく、得意不得意があります。それを踏まえた上で記事をご覧いただけると幸いです。

メリット

ダイナミックレンジが広く画像編集がしやすい

 フルサイズ一眼は、センサーサイズが大きく、「デジタルカメラがとらえることができる、明るい部分から暗い部分への再現可能な幅」すなわちダイナミックレンジが広いです。*1。カメラが幅広い明るさを捉えられるため、階調再現が優れた画質の良い写真になると同時に、RAW画像を画像編集した場合に暗い部分を明るくしたり、明るい部分を暗くしやすいです。

ノイズ耐性が高い

 フルサイズはセンサーサイズが大きいため、撮像素子が受け取る光の量が大きくなりやすいです。そのため、ISO値を上げて高感度で撮影しても、ノイズが発生しにくいです。結果、暗い場所でも写真を撮りやすくなります。また、ISO値を上げることでシャッタースピードを上げられるので、速いスピードで動く物体も捉えやすくなります。

 ノイズの量の差については、以下の記事が参考になります。

ASCII.jp:フルサイズ一眼「EOS 6D MarkII」とAPS-C一眼「EOS 80D」、高感度と階調はどれだけ違う!? (1/3)|フルサイズ一眼とAPS-C一眼はそんなに違うのか!?

ボケやすい

 フルサイズ一眼は、センサーサイズが大きいので、他のカメラと比べてボケやすいです。逆に言えば、はっきりと写る範囲がAPS-Cよりも狭いということでもあります。

 ボケやすさについては、以下の記事が参考になります。

【キヤノン公式】一眼レフカメラのフルサイズモデルって?APS-Cモデルとの違いを解説|カメラ初心者教室

より広角に写る

 APS-Cのカメラは、フルサイズのカメラとセンサーサイズが違うため、同じレンズを使っていても焦点距離ニコンなら1.5倍、キャノンなら1.6倍になります。そのため、フルサイズカメラの方がより広い範囲を写すことができます(APS-Cのカメラは狭い範囲しか写せない代わりに、遠くの物体をより大きく撮影することができます。)。

 ただ、APS-Cのカメラでも焦点距離の短いレンズを使えば、かなり広角に撮ることができます。例えば、ニコン焦点距離が10-20mmのAPS-C用のレンズを販売しており、このレンズの焦点距離はフルサイズ換算しても15-30mmと十分に広角です。

 撮影できる範囲については、以下の記事が参考になります。

【キヤノン公式】一眼レフカメラのフルサイズモデルって?APS-Cモデルとの違いを解説|カメラ初心者教室

重いため重いレンズとバランスが取りやすい

 フルサイズ一眼は大きくて重いため、重いレンズを装着した場合にはバランスを取りやすいです。

所有欲が満たされる

 フルサイズ一眼は、APS-Cよりも大きくて存在感があり、かつ価格も高いため、所有欲が満たされることがあります。

デメリット

価格が高い

 基本的に、フルサイズのカメラは高いです。また、レンズ自体もAPS-C専用のものと比べて高くなる傾向にあります。

大きく重い

 基本的に、フルサイズの一眼レフやレンズは大きくて重くなります。例えば、ニコンAPS-Cの一眼レフであるD5600は465gであるのに対し、ニコンのフルサイズ一眼レフであるD750は840gであり、かつD5600よりも大きいです。

遠くのものを撮りづらい

 APS-Cのカメラは狭い範囲しか写せない代わりに、遠くの物体をより大きく撮影することができます。そのため、APS-Cのカメラと比較すると、フルサイズのカメラは遠くの物体は撮りづらいです。

注意点

先に撮影法・画像編集について学ぶ

 写真は、カメラだけでなく、レンズ・撮影法・画像編集によっても変わります。特に、最後の2つは、コストがそれほどかからない割に、写真を劇的に変える力を持っています。正直なところ、この2つに投資したことがなく、フルサイズカメラを買うお金があるのであれば、これら2つにお金を投資すべきです。その方が、よっぽど良い写真が撮れるようになりますよ。

 写真の撮影法については、とりあえず以下の二冊を読むことをお勧めします。

写真構図のルールブック

写真構図のルールブック

写真の露出・光・色のルールブック

写真の露出・光・色のルールブック

 また、画像編集については、カメラメーカーが提供している無料のものを使うのも良いですが、多くのカメラマンが使っているLightroomPhotoshopを使ってみることをお勧めします。画像編集の速さ、使いやすさ、表現の幅が無料のものと比べて段違いなので。

フルサイズのカメラを買う決断は早めにする

 レンズの中には、APS-Cのカメラのみに対応しているレンズがあります。そのため、レンズを沢山持っていても、フルサイズのカメラに使えず、レンズが無駄になる場合があります。また、APS-Cのカメラのアクセサリー(予備バッテリーなど)をフルサイズカメラに使えず、無駄になる場合もあります。

 そのため、いずれフルサイズ一眼レフを買うつもりがあるのであれば、レンズやアクセサリーをたくさん揃える前にフルサイズ一眼レフを買ってしまった方が、結果的に安く済みます。僕は、予備バッテリーとAPS-C専用のレンズを2つ購入してからフルサイズ一眼を買ったので、早めにフルサイズ一眼を買えばよかったと少し後悔しました。

ミラーレスカメラも検討する

 フルサイズ一眼レフは、大きくて重いというデメリットがあります。このデメリットは、フルサイズのセンサーを搭載したミラーレスカメラであれば(少なくとも一定程度)解消されるものです。そのため、フルサイズ一眼レフを買おうとしている方でも、一度フルサイズカメラも検討してみると良いでしょう。

感想

 僕は、様々なメリットデメリットを比較してフルサイズ一眼レフを買うか否かかなり迷いました。最終的な決め手となったのは、僕は写真を趣味としているわけだし、買う資金もあるのだから、一度フルサイズ一眼レフを試すのも悪くないと思ったことです。

 実際にAPS-Cのカメラからフルサイズ一眼レフに変えてみると、ISO値を上げやすいため、暗所・建物内などより多くのシチュエーションで撮影が可能になり、非常に良かったです。また、ダイナミックレンジが広いため、画像編集の幅も広がったように思います。その一方で、ボケ具合や撮影範囲の広さについては、レンズによるところも大きいので、様々なレンズを揃える必要がありますね。

 デメリットについて言えば、危惧していた重さ・大きさについても次第に慣れてきて、むしろAPS-Cのカメラが小さく軽すぎるような印象すら抱くようになりました。まあ、疲れてきたときにはずっしりと重いと感じることはあるのですが。また、遠くのものが撮りづらいことについても、基本的に僕は望遠よりも広角レンズが好きなこともあって、それほど気になってはいません。

 結局のところ、フルサイズ一眼レフは撮影できるシチュエーションが大幅に増えると同時に、画質も向上するので、フルサイズを持ち歩く体力があり十分な予算があるなら買わない手はないかと思います。自分も、フルサイズを買うまでは悩みましたが、実際に買って使用してみると、非常に便利で本当に買って良かったと思いました。

 ただ、かなりの値段がするのは事実ですし、カメラを変えるよりも撮影技法や画像編集の技法を覚えた方が写真が良くなる可能性があります。それらについてちゃんと勉強していない人であれば、先にそれらを勉強することをお勧めします。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D850

Nikon デジタル一眼レフカメラ D850