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映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」感想

作品情報

監督:ダグ・ライマン

なお、本作は小説の実写版ですが、ストーリー等が一部異なります。

評価

☆☆☆☆(最高評価は☆5つ)

※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

 本作は、かなり面白いSF映画でした。タイムリープはSFで繰り返し語られているテーマですが、これが戦闘と結びつくことでここまで面白くなるんですね。

 序盤、ひたすら戦闘を回避しようとするウィリアム。いくら戦闘に参加したことがないとは言え、往生際が悪すぎるだろうという感じでしたね。まあ、自分が文官でいきなり戦闘に参加しろと言われたら、上官によるただの嫌がらせにしか思えませんし、戦闘に参加する気力も無くなりそうですから、割と正常な反応と言えば言えそうです。

 そんなウィリアムが、ループを繰り返していくうちに次第に強くなっていくというのが、ループによる時間の経過をうまく表していて良い演出だったと同時に、この映画を面白くしていると思います。そして、特筆すべきはトムクルーズの演技力ですね!視聴者にとっては2時間程度ですが、タイムリープをしている主人公が過ごす時間はその何十倍も、何百倍にもなります。ループを繰り返すごとにどんどん落ち着いていき、憂いさえも帯びていくトムクルーズの演技は、流石の一言。まさに、「地獄の戦場が真の英雄を生む」という言葉通りの人物にトムクルーズはなっていったと思います。

 さて、ストーリーに目を向けると、かなりテンポよく死に戻りによる試行錯誤が繰り返されていて、見ていて一時も飽きませんでした。何かあった瞬間にあっさりウィリアムを殺すリタが若干サイコパスに見えなくもありませんでしたが、自分が経験してるからこその思い切りの良さなのでしょうね。

 ギタイたちのとった戦術をタイムリープによって回避していく。しかし、途中でタイムリープの能力が失われるという出来事が、死に戻りによる緊張感が失われていたところにいきなり飛び込んできて、うまいなと思いましたね。ちゃんと伏線が貼られていた上で、もう二度と戻れないという緊張感が復活する。考えてみれば、人生一度きりというのは他のアクションでも一緒ですが、今まで死んでも大丈夫だったからこそ、死んだら終わりとなった時の緊張感は凄く、リアルに手に汗を握りました。

 そんな緊張感のある展開だったからこそ、最後にウィリアムとリタを含めた全員が復活するというエンディングは拍子抜けでしたね。過去に戻るのはまだ良いとしても、何でいきなりオメガが死んでいるのかという点については、もっと説明が欲しかったです。正直、皆が死ぬ代わりに人類が救われるというエンディングの方が、見ていてスッキリしたなという感じはあります。

 ただ、そのような説明不足のエンディングを差し引いても、本作のストーリーやアクションは非常に面白いものでした。本当に、タイムリープものはハズレが少ないですね。

 なお、本作の原作及び漫画版がストーリーや設定が一部異なります。本作が気に入った方は、こちらもチェックして見てはいかがでしょうか。