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「大空港2013」感想ー圧倒的臨場感。

作品情報

監督: 三谷幸喜

評価

☆☆☆☆(最高評価は☆5つ)

※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

 本作は、臨場感溢れる面白いコメディ映画でした。本作はカットを挟まない一発撮りで取られた作品ですが、このワンシーン・ワンカットが何よりも本作をリアリティあるものに仕立て上げているんですよね。カットが挟まれないからこそ、本作では時間が現実と全く同じように進みます。1時間後は現実でも1時間後ですし、二十分後も二十分後です。その同じ時間軸を様々なキャラクターが動き回っていく。物語のメインキャラクターだけではなく、エキストラの方々も確かにそこに存在しているのが、カメラがそこかしこを撮っていく中でわかっていくのです。これを可能にした脚本も凄いですが、何よりも秀逸だったのは役者さんとカメラマンの山本英夫さんですね。この長丁場を全て完璧に記憶してノーミスで演じるとは、とても常人にできることとは思えません。ただ、冷静に考えてみれば、舞台の役者さんたちも日々、一発勝負でミスなく演じている訳ですから、本当にプロの役者さんの実力には感服します。また、本作では結構アドリブも入れられていたみたいで、*1 より一層難しい演技だったでしょうね。本作で一番凄いと感じたのはカメラマンの山本さんです。この長丁場、一瞬の緩みを見せることなく、撮影し続けるとは。役者さんたちは、カメラに映らない時間もあるわけで、少しは休む時間も取れたでしょう。ですが、山本さんはそうもいきません。休憩なしの一発勝負で、カメラを落としたり、重要そうなシーンを撮れなかったり、移動の際につまづいたりした瞬間にアウト。これをこなした山本さんは、惚れ惚れするほどの腕を持っていますね。インタビューを読んでみると*2、山本さんはミスをするしない部分よりも、どう撮影するかというクリエイティブな部分が難しいと感じていたというように語っており、もはや僕みたいな素人が想像するようなレベルより、はるかに次元の高い部分で本作品を撮っていたことが分かります。まさに、真のプロフェッショナルという感じがしました。さて、作品のストーリーに目を向けてみると、見ているだけで笑えてくる楽しいものでした。不倫・詐欺師・デキ婚など、どんどん爆弾が投下されていて、見ていて飽きませんでしたし、おじいちゃんのゲイのカミングアウトからの畳み掛けがすごく面白かったです。そりゃお母さんも倒れそうになるわ。特に笑ったのが、お父さんが不倫の現場のメモリーカードを口の中に入れたシーンですね。香川照之さんの顔芸だけでも面白かったですが、それに加えて生瀬勝久さんが加わって勢いがすごくなった所に、主人公の上司役である甲本雅裕さんの変なアナウンスで落とすというのが本当に面白かったです。そこからもどんどんわちゃわちゃしていって最高でしたね。三谷監督の作品は、今まで新撰組真田丸くらいしか見た事がありませんでしたが、これからどんどん見ていこうと思った作品でした。