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映画「ヘンゼル & グレーテル」感想:近代兵器と魔法の組み合わせが爽快な作品

作品情報

評価

☆☆☆(最高評価は☆5つ)

※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

 本作は、元々のヘンゼルとグレーテルのお話とは違った、近代兵器と魔法によるアクションで非常に爽快でした。銃を使う、兄ヘンゼル。ボウガンを用いて戦うグレーテル。魔女と戦う彼らの勇ましさは、敵だけでなく原作の面影すら吹き飛ばします。原作や、序盤の子供のシーンからは想像もつかないような主人公のクールさですね。

 本作の物語で出てくる兵器が、僕の心をくすぐりました。魔女を容赦無く撃ち殺していく威力たっぷりの銃。連射したり、変形して複数方向に撃つことのできるボウガン。魔女という存在が絶対悪だからこそ、敵が吹き飛ぶ様を見るのは、とても清々しますね。そして、物語の終盤で出てくるガドリングガン。その力強さに痺れますね。普通の物語では、このような近代兵器は魔法に勝てないと相場が決まっているからこそ、本作で近代兵器と主人公たちが魔法を蹴散らしていくのが、非常にスカッとしました。

 それ以外のアクションも、見ていて楽しかったです。飛びかかり、殴り、もみ合い、やられ。88分間に何度も繰り返されるアクションシーンは、見ていて飽きさせませんでした。

 さて、本作のストーリーについて見てみると、非常にシンプルでしたね。「悪い魔女をやっつける。」その一言で本作の全てを説明できるような気がしてしまうほどです。登場人物のラブストーリーや仲間との出会い、謎の解明なども一応ありますが、それら全てをひっくるめても、非常にわかりやすい物語であったと思います。そして、この分かりやすいストーリーこそが、アクションの爽快感を引き立てているような気がしますね。そして、エンディングも、これからの主人公たちの活躍を想像させる、非常に明るいものでしたね。

 本作は、頭を空っぽにして見るのにふさわしい爽快な作品だと思いました。