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ずっと真夜中でいいのに。「眩しいDNAだけ」レビュー

作品情報

レビュー

 ずっと真夜中でいいのに。(通称:ずとまよ)の「眩しいDNAだけ」のレビューです。

 本曲は、最初こそ大人しい感じですが、徐々に賑やかになっていって最後に一番盛り上がる感じが特徴的ですよね。

 本曲は珍しくラップから入りました。真夜中を思い来させるような、か細い囁き声。そして、歌声はピアノやギターなど様々な楽器を伴いながら、夜が明けるかのごとく、徐々に力強く、明るくなっていきます。このシティっぽい雰囲気がたまりません。

 そこから朝の光が差し込むようなサビ。相変わらずキャッチーで流石です。

犠牲にしたって本心だけ
誰もわからず乏しい罠
分類したって自尊心は もう
薄暗い朝に委ねるだけ

 このような歌詞の意味はよく分からなくても、メロディーや曲調だけで思わず口ずさんでしまうような魅力に溢れています。 

 少し跳んで2回目のサビ後について言えば、チェロの音(おそらく)が良い味出しています。落ち着いていて、懐古させるような音色。サビとサビの間で、すっと曲調を収めてくれています。

 そうやってちょっと溜めた後に、最後の転調で一気に賑やかになって突き抜ける感じが良いですね。スラップで刻んでいくベースもかっこいいです。そして最後のギターと高音の歌声のコンビネーション。言葉にならない歌をギターの歪みと共に伝えているような感じがして、言語化できないような高揚へと繋がります。

 本作の歌詞について言えば、その意味するところはよく分からなくても、孤独を肯定してくれるような優しさに満ちていると感じました。タイトルでいう「眩しいDNA」とは、Bメロの歌詞の「孤独が眩しすぎてるほどのDNA」を表しているのだと考えられます。孤独が「眩しい」というポジティブな言い回しや、その後に続く「誰も立てないほどの生き映え」という歌詞は、孤独を貫くこともまた良いことであると教えてくれているかのようです。

 その後、「まだ迷ってしまうけど 街灯がない道だけど」という歌詞からは、生き方に迷っている気持ちが現れているように思います。そして、サビの

シナリオ通りに暮らしてゆくなら 悩み方も何も知り得ずに頷くだけ ビリビリに破り始めるだけ

という部分からは、定型的な生き方を拒絶した「孤独な」生き方を選び取ったんだことを表している気がします。。そして最後のサビの「逸らせない光を選ぶだけ 今なら」という言葉は、「孤独が眩しすぎてるほどのDNA」が照らす輝かしい生き方をこれからも選び取っていくんだという決意が現れているように感じました。

 不思議と勇気が湧いて来る歌ですね。

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