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雑記ブログと心象風景

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 本ブログのような何でも書くブログ=雑記ブログの場合は、テーマとして何かを書こうと決めてブログを始めたわけではありません。とりあえず、なんとなく、その時に書きたいなと思ったことについて記事を書くのが常となります。

 ただ、そんな雑記ブログを始めてみた感想として、面白かったのが、雑記ブログは執筆者の心象風景が表れやすいということです。その人の好みが、テーマが無限定であるがゆえに現れやすいのです。

 もっと具体的に考えてみます。そもそも、(少なくとも僕が)書いてきたブログ記事は二種類に大別されます。①書きたい記事と②書くのが楽な記事です。もっとも、これらは相互排他的ではなく、重なる部分も多いのですが。

 なお、これとは別に③アクセス数が稼げる記事というのがありますが、アクセス数を増やすために一生懸命頑張っているブログでなければ、この手の記事は多くないと思うので、今回は割愛して考えます。

 なぜ、①書きたい記事と②書くのが楽な記事ばかりが増えていくのか。その答えは非常にシンプルです。ブログ記事を書くのが大変だからです。

 ブログ記事を書くのは想像以上に労力がかかります。まず、テーマを見つけるところから悩みますし、テーマを決めてからも調べながら、うんうん悩みながら記事を書いていると、時には一記事に何時間もかかることがあります。

 一記事二記事程度であれば、そのつらさを単に我慢しながら書くこともできます。ですが、何度も何度も記事を書いていくと、段々と嫌になってくるんですよね。義務でもないのに始めたブログで、なぜここまで苦しまなければならないのかと。

 そんな気持ちを回避できるのが、先ほど挙げた①書きたい記事と②書くのが楽な記事です。

 ①書きたい記事については特に説明もいらないかもしれません。自分が好きなもの、いいなと思ったものについては、いくら時間をかけて書いたとしても、全然苦になりません。むしろ、自分の良いと思ったもの、良いと思った部分をどんどん広めたいなと考えるので、記事を書くのが楽しいんですね。

 ②書くのが楽な記事であれば、特に悩まなくても書けるので、特につらいと思うこともありません。スムーズに書けるので、むしろ気持ちいい感じです。いわゆる筆が乗るっていう状態ですね。

 そんな書くのが楽な記事って、どういう記事でしょうか。1つは、書く難易度自体が楽なもの。日常生活で出会った物事やら考えたことやらですね。そしてもう1つが、もともと執筆者が趣味などで詳しい分野です。僕の場合であれば、好きな作家やアーティストの記事がこれに当たります。

 こうやって考えてみると、(少なくとも僕の場合に)雑記ブログで増えがちな記事とは、以下のようになります。すなわち、(i)自分が好きなものの記事(ii)日常生活でであったもの・考えたことの記事(iii)その人が詳しいものの記事。

 そして、何を書くかは基本的に無意識に選んでいるはずなのですが、量が増えるにつれて自分でも意識していない、自分が何に興味を持っているのかというのが徐々に見えてくるのです。例えば、本ブログであれば、自分って思ったより映画にはそこまで興味がなくて、むしろ本を読んでいる方が好きなんだな、とか。他の本よりも、やっぱりSFが好きなんだな、とか。

 こうやって見ると、雑記ブログで書いているテーマを見ることで、その人の注意がどこに向けられているのか、その人の好みはどうなっているのかが、なんとなく分かるのです。そして、ブログで書いている記事のテーマは、タグを見れば分かります。

 今度、知り合いの雑記ブログを見てみたら、タグの欄を見てみてください。その人が何を好きなのか、その人の心象風景がどうなっているのかが、そこに現れているかもしれませんよ。