本やらなんやらの感想置き場

ネタバレ感想やらなんやらを気ままに書いています。

MENU

映画「翔んで埼玉」感想:原作とは一味違った作品

作品情報

翔んで埼玉

翔んで埼玉

  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: Prime Video

監督:武内 英樹

なお、本作には原作が存在します。

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)

このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)

  • 作者:魔夜 峰央
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2015/12/24
  • メディア: 単行本

評価

☆☆☆(最高評価は☆5つ)

※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

 本作は、とてもばかばかしくて、笑えて、楽しい作品でした。そして、原作の雰囲気を残しつつも、全体としては原作とは違った仕上がりになっており、そこがまた本作の魅力となっています。本稿では、原作と一部比較しながら、本作の良かった点について書いていきます。

①原作の雰囲気をそのまま残していること

 本作は、演出が全力です。無駄に豪華な衣装、建物、その他もろもろ。あるいは、あり得ないくらいに貧相な家、風景、人々たち。前者は、少女漫画チックな原作の演出通りであり、後者は原作の激しすぎるディスりと一致します。また、脈絡なく現れるBL要素も、好きか嫌いかは置いておいて、原作そのままでしたね。

②より県民愛にあふれた作品になっていること

 本作では、原作よりも県民愛にあふれた作品になっています。原作は、かなり埼玉県民や茨城など他の県に対してかなりブラックなネタ満載で、あまりフォローがありませんでした。それに対し今作は、途中埼玉や他の県をディスりながらも、最終的にはどの県についても愛を持ったシーンが描かれています。埼玉県民は主人公たちとして堂々たる輝きを見せますし、千葉も千葉でライバルとして美味しいところを持っていきます。群馬も未開の土地グンマーというネタでいじられましたが、それは全て都知事の陰謀ということで片付けられますし。

 原作の配慮がほとんど伺えない他県民のディスりの鋭さも魅力的でしたが、全ての県に対する配慮のある本作は、見終わった後にある種の爽快感を与えてくれます。

③原作の設定の魅力を一層引き出していること

 原作は、東京と埼玉の設定やディスりの鋭さに大きな魅力がある一方で、ストーリーは未完で中途半端でした。本作のストーリーは、原作の舞台設定を上手く使って魅力的な物語を作り上げました。最後に世界埼玉化計画をぶち上げるまで、ツッコミどころしかないストーリーは、とてもコミカルで好きでしたね。また、埼玉と千葉の熱い共闘や、伝説の時代と現代の自体を対比させることによるツッコミなど、唸らせられる演出が多かったです。

 また、GACKTさんなど豪華俳優陣が起用されており、こんなあほな脚本を彼ら/彼女らが真剣に演じているというギャップも、原作にない魅力的でした。メタ的に、何やってるのGACKTさんとツッコミを入れながら観賞するのは非常に面白かったです。

まとめ

 本作は、原作の雰囲気を残しつつも、いろいろな面で原作をパワーアップさせており、優れたコメディ映画になっていたと思います。本作が、特に埼玉県で人気になったというのも、納得の出来でしたね。

spaceplace.hatenablog.jp