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魔夜 峰央 「翔んで埼玉」感想ー1番の被害者=茨城県民

作品情報

 なお、本作は2019年に実写映画化されるそうです。

評価

☆☆☆(最高評価は☆5つ)
※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

あまりにオープンな埼玉ディスり

 本作は、あまりにオープンな埼玉ディスりが多すぎて、思わず笑ってしまった作品でした。フォローなしでここまで言い切っちゃっていいのかって感じの内容でしたね。

生まれも育ちも埼玉だなんて おおおぞましい ああ嫌だ。埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!

埼玉県民特有のコヤシの匂いプンプンしてるわ!

 今までの人生の中で目にした侮辱の中でも、もっともストレートでユニークな数々でしたね。よく埼玉県民怒らないな、これ。

中和される埼玉ディスり

 そんな埼玉ディスりですが、主人公たちが埼玉の人間ということで若干中和されていますね。誰がみても素敵な感じの高校生・麗。そして、それに恋するもう一人の主人公である百美は、埼玉という障害をものともせず、麗に対しまっすぐに向かっていきます。いや、「あなたが埼玉県民でもいい!あなたについていきたい! 」と言った後の、

所沢へ?

という麗の返答にビクッとしている時点でまっすぐではないか。まあ、この世界の人々の価値観からすれば当然のことなのでしょう。

 また、本作のストーリーが、埼玉県に対する差別の解消のために頑張る主人公たちというのも、本作のディスりを中和するのに役立っていますね。

 読みながら、物語のエンディングを想像していました。差別が解消され埼玉県民が都民と平等に扱われる世界になるのだろう。現実の埼玉県民たちは、そこに大きなカタルシスを感じ、作者や本作を褒めそやすようになるのだろう。いやあ、計算し尽くされたストーリーだなあ。

 と感心していたら、そこまで物語が行き着くことなく未完でした。正直最終ページを見た瞬間笑いました。結局、本作は埼玉ディスってただけじゃねえか。

一番の被害者=茨城県

 そんな埼玉県民より酷い扱いをされているのが茨城県民です。本作でだいぶ酷い扱いをされている埼玉県民によって、奴隷のような扱いを受けている茨城県民。

茨城!?茨城というと埼玉のさらに奥地にあると言われるあの日本の僻地!? 茨城!!!

気の弱い女性はその地名を聞いただけで卒倒してしまうというあの茨城

 やばい。そのディスり具合と言ったら、埼玉県民の比ではありません。そして、物語上茨城県民に対しては特にフォローが入っていないのが一層やばいですね。

 よく茨城県民怒らないなと思ったら、作者の奥さんの親戚(茨城県民)がクレームを言っていたみたいです。*1そりゃそうだ。

 本作の一番の被害者は、どう考えても茨城県民ですね。これ。